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2011.10.03
「無題」

昨日は長女の結婚式でした。

純白のドレスを身に纏った花嫁を伴い、
十字架を背にした新郎のもとへ、
ウェディング・ロードをゆっくりと進んでいく。
そこから、夢の中のような、
まるで映画のワンシーンを演じているかのような、
現実感のない時間が始まりました。

静まり返ったチャペルの中に、
穏やかな神父様の声が響きます。
オルガンとチェロの音色が解け合い、
聖歌隊に導かれ賛美歌を歌います。

中庭に出ると、摩天楼の隙間から青空が広がっています。
新婦が後ろ向きにブーケを投げ、歓声が上がります。
皆が次々にカメラのシャッターを押します。

それから披露宴会場に導かれ、席に着きます。
誰かが乾杯の音頭をとってくれています。
誰かがスピーチをしてくれています。
二人の写真や動画がスクリーンに映し出されます。
そして、また誰かが歌を歌ってくれたり、
ダンスを披露してくれたり。
もちろん、その合間に、
自分も新婦の父として、飲み物などを片手に、
お客様にお礼の挨拶をしていたりもします。
時々は、目にも鮮やかな料理を口に運んだりして。
暖かく和やかな時間がゆっくりと過ぎていきます。

でも、すべては夢の中です。

その夢から覚めたのは最後の瞬間。
気がつくと、暗くなった会場の正面から、
スポットライトに照らされた花嫁が、
ゆっくりとこちらに向かって歩いて来ます。
そして、目の前で止まり、
静かな笑顔で一言「ありがとう」と。
その瞬間に、一瞬にして感極まりました。
いつの間にか、一人の女性として、美しく成長した娘を誇らしくも思い、
同時に、父親らしいことは何もしてあげることができなかった、という後悔に似た思いも入り交じり、
本当に一瞬にして。

生涯、忘れられない一日になりそうです。

昨日は長女の結婚式でした。

純白のドレスを身に纏った花嫁を伴い、
十字架を背にした新郎のもとへ、
ウェディング・ロードをゆっくりと進んでいく。
そこから、夢の中のような、
まるで映画のワンシーンを演じているかのような、
現実感のない時間が始まりました。

静まり返ったチャペルの中に、
穏やかな神父様の声が響きます。
オルガンとチェロの音色が解け合い、
聖歌隊に導かれ賛美歌を歌います。

中庭に出ると、摩天楼の隙間から青空が広がっています。
新婦が後ろ向きにブーケを投げ、歓声が上がります。
皆が次々にカメラのシャッターを押します。

それから披露宴会場に導かれ、席に着きます。
誰かが乾杯の音頭をとってくれています。
誰かがスピーチをしてくれています。
二人の写真や動画がスクリーンに映し出されます。
そして、また誰かが歌を歌ってくれたり、
ダンスを披露してくれたり。
もちろん、その合間に、
自分も新婦の父として、飲み物などを片手に、
お客様にお礼の挨拶をしていたりもします。
時々は、目にも鮮やかな料理を口に運んだりして。
暖かく和やかな時間がゆっくりと過ぎていきます。

でも、すべては夢の中です。

その夢から覚めたのは最後の瞬間。
気がつくと、暗くなった会場の正面から、
スポットライトに照らされた花嫁が、
ゆっくりとこちらに向かって歩いて来ます。
そして、目の前で止まり、
静かな笑顔で一言「ありがとう」と。
その瞬間に、一瞬にして感極まりました。
いつの間にか、一人の女性として、美しく成長した娘を誇らしくも思い、
同時に、父親らしいことは何もしてあげることができなかった、という後悔に似た思いも入り交じり、
本当に一瞬にして。

生涯、忘れられない一日になりそうです。