声帯のトラブル、初めての経験でした。喉が枯れて声が出せなくなるなんて。
ミュージシャンとしては本当に情けなくて、最低のライブだったと反省しきりです。
けれども、崖っぷちのステージから得たものもたくさんありました。人としても、アーティストとしても。いろんな意味で成長しなければならない試練を与えてもらったのだと、今は思っています。
それもこれも、みんなが居てくれたから。いつもと変わらず、あったかい気持ちでずっと見守ってくれていたから。
あんなステージだったけれども、不思議なことに、じつは俯瞰で見ているもう一人の自分もいて、あたふたと悪戦苦闘している自分の姿を楽しんでいるようなところもありました。演奏も歌もボロボロだったけれども、でも、魂というか、心のより深いところで、また、みんなと繋がり合うことができたような、とても幸せな時間でもありました。忘れられないステージになりそうです。あらためまして、感謝します。
あの場に居てくれてありがとう。
あの時間を共有してくれてありがとう。
僕の一番恥ずかしいところを見てくれてありがとう。
いつもありがとう。