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2011.03.16
「こんなメールをいただきました。」

松井さん、こんばんは。

ここ数日のコラム、
一言一言を噛み締めるように読ませてもらってます。

僕は阪神大震災に被災しました。
早朝、何故か目が覚め、
その瞬間に地震に襲われました。
でも、その瞬間は不思議と冷静で、
「地震かぁ」
その程度の事しか思わなかったんです。

「ガスの匂いがするから火の元に気を付けて部屋から出て!」

そんな声に急いで部屋を出た時も、
目の前で一軒家が崩れていった時も、
アパートの隣の家の女性が泣きながら、
「まだ両親がいるんです」とやってきて、
同じアパートの住人と二階が一階状態になった家から、
お昼までかかってご両親を救出した時も、
まだ夢の中の出来事のような気がしていました。

自分の人生にすごい事が起こっているんだと実感したのは、
救助作業を終えてぐちゃぐちゃになった部屋に戻り、
数時間電気が大丈夫だったんで、
とりあえずテレビをつけた時です。

ワイドショーで神戸が燃えているシーンが映し出され、
当時勤めていた会社近くの高速道路が横倒しになっていました。
僕の自宅は西宮市なんですが、
窓から神戸の方を見ると、
昼間にも関わらず煙で真っ暗。
そして近所ではガス漏れによる大爆発。

やがて電気も消え、
水道、ガスも使えない部屋で、
ただただ呆然としていました。
食料等を確保する事さえ思いつかないくらいのショックでした。

あの日の事はいまだに一分一秒脳裏に焼き付いています。

その後、精神的なショックで体調を崩し、
アパートもいつ崩れるかわからないという市の判定を受けたのをきっかけに、
両親と相談して実家へ帰る事にしました。

しかし、実家へ帰ってからも体調が回復せず仕事も出来ない。
夜パトカーや消防車の音を聞くと震災の日の事を思い出して震えてくる。
NHKのキャスターの冷静な口調を聞くと 、
震災直後に毎夜毎夜死亡者の名前を読み上げていたラジオ放送の事を思い出して震えてくる。
生き残った事を恨む日々が続きました。

そんな中発売された「DEEP SKY」
「目の前に広がるありのままのすべてを抱きしめて走りつづけろ」
このメッセージに心を打たれました。

そしてツアーの大阪公演を実家から3時間かけて見に行き、
松井さんの全力で歌い、ベースを弾く姿を涙を流しながら目撃しました。
ありのままの自分でありのままの現実を受け入れ、
もう一度生きる事に取り組もうと思ったんです。

それから1年半後、思いを残しながら離れた西宮市に戻り、現在に至っています。

今回の地震、
他人事には思えない気持ちで映像を見ました。
阪神大震災に被災した事をきっかけにボランティアを始めたんですが、
今回の地震では何も出来ずもどかしさを感じつつ、
今の僕に出来る事…震災の時に受け取った義援金の中から募金をさせてもらいました。

前置きが長くなりましたが、
4月のライヴ、
松井さんはどう考えてますか?
もしかしたら中止の方向へ進んでいるのかも知れませんが、
こういう時こそやって欲しいです。
関東へは被災者の方が来られるかも知れません。
そういう方達に僕がDEEP SKYのツアーの時に受けた感動と勇気を与えてあげて欲しいのです。
ナイロンナイツなら松井さんのトークで少しは心を和らげてあげる事が出来るような気がします。

松井さんは今どのようにお考えですか?

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